秋田・横手梵天奉納

毎年2月の16日には秋田県横手市ではかまくら祭りの最終日とともに翌17日に旭岡山神社に各町内から奉納される梵天のコンクールが市役所前で行われる。16日のトワイライトのかまくらの情緒溢れる光景を撮影し、隣の山内(さんない)村の南郷夢温泉で一泊し翌朝はほらの音と威勢のよいジョヤサーの掛け声とともに奉納される梵天の行列を追った。
EOS20D、EF200/2.8、105/2.8マクロ、85/1.8、50/1.4  Large

2005.2.17

市内から1時間半かけて東にある旭岡山神社まで交替で梵天を持ち上げて運ぶ、重い梵天を秋田の竿灯のように片手でひょいと持ち上げバランスを取る名手もいる。特製の雪わらじに目を引かれる。前日とは打って変わっての暖気でむき出しのアスファルトにはあまり似合わないが。

先輩に教わりながらほら貝を吹く秋田おばこ。色白の肌が上気していて美しい。

なかなかバランスを取るのは難しそうだ。時々あらぬ方向に向かって倒れてくる。上部は竹で編んだ篭が中心でその上に各町内いろいろ今年の話題を取り入れたデコレーションを載せる。前日の16日はコンクールの終了後梵天と竹筒に入れた酒を持ち、各家に門付けをして回る。

厳しい秋田の冬もこの梵天を境に春に向かうという。抑圧される冬の生活を地域連携によって粋に乗り切る智恵をこの行事に感じるのは私自身が雪国の住人のせいなのだろうか。そんな粋な北国の伝統を楽しむ梵天クレージーがとても素敵に見える。

ブォーっと、戦闘開始の合図にも使われたほら貝。興奮させられる。頬と揉み上げに年季を感じさせられる。この横手の名物は焼きそば、おいしい。しかし店主にも梵天クレージーが多く、梵天が始まるとクローズの名物店も多いと聞いた。

2年前にも威厳のあるこの若旦那さんの写真を撮らせていただいた。さらに風格を増して颯爽とカメラの前に現れていただけた。

子供たちの梵天やら奉納の供物を乗せた神輿やらに続いて本梵天の出発である市役所前から横手川、JR北上線に沿ってさかのぼり旭岡神社へ行く。

JR北上線の横手川鉄橋と平行する旧107号の橋を通過する本梵天の行列。松ケンサンバやら義経やら各町内、各企業、各団体それぞれの趣向をこらしていて楽しい。

北上線踏み切りそして国道107号を横断して横手川を渡りいよいよ目指す旭岡山神社へ、この橋を渡りきったところで上の飾りを取り外す。

寒い中、出発時から上半身裸の威勢のいい若衆。武者絵から飛び出したような端正な凛々しい顔だちがとても印象的でした。

上をはずして軽くなったところで挑戦。軽くなるとむしろバランスがとれないらしい。

数人でお揃いのタトゥーをしていた。白い肌によく似合う。

旭岡山神社は山の上にある。下の狭い門をくぐる時に前に通過した梵天チームが後に続く梵天を入れさないようにすることにより押し合いが始まる。痛んだわらじを新しいものに履き替えて押し合う。なかなか拮抗して入れてもらえないが程よいところで笛が入りいれてもらえる。その間隙をついてまた次の梵天が滑り込む。

なかなか押せないで戻されそうになり熱気がこもる。家族は怪我をしてはとはらはら気遣う。

門から急な階段が神社へ続くが、雪に覆われて滑り、なかなか大変だ。上の神社の入り口でも押し合いがあると言う。

無事押し合いから通過でき紙ふぶきが舞う。奉納をすませたあと、神社下の広場で家族を交えた慰労会が始まる。メルヘンチックなかまくら祭りとこんな楽しい粋なまつりを守り、コミュニティーぐるみで長い冬を楽しむ横手の皆さんに感服でした。
END

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