









撮影、2004.10.17
奥日光錦秋
毎年恒例にしている紅葉の奥日光、裏磐梯フォトツアー、幸い素晴らしい好天に恵まれました。満天の星の中、赤沼駐車場を4時半発の低公害シャトルバスで出発。放射冷却現象で降霜が期待でき、さらにここのところの雨つづきで例年より地下水位が上昇しているため小田代が原に堪水の出現も数年ぶりに期待できる条件がそろっていると感じていましたが、見事にその期待に応えてくれました。かすかに星明りに水面らしいものが見てとれる、そして明るくなるにつれ霧氷の世界が現出した。午後からは裏磐梯に移動しての撮影でした。
有名な小田代の一本の白樺の木、『伯爵夫人』が鮮やかに浮かび上がった。この堪水はなかなかお眼にかかれない、たんに雨が降り続いたからと言っても。わたしの記憶では4年ぶりの出現であろうか。どうやら地下の水位が微妙に影響していると思う。地下からの水のため、おそらく水温はかなり暖かいことだろう。冷え込みで一面霧氷となった。水面に美しく映える伯爵夫人。ブライダルベールを被ったかのようだ。
朝陽が周りの山肌を照らし水面に映る。伯爵夫人も衣替え。次から次へと伯爵夫人のファッションショーが息をつく暇もなく続く。
小田代を取り巻く白樺の木々もまた美しい。自らも葉にまた霧氷をかぶり、その白い肢体を鏡に映す。日が当たるとともにその美しいガウンは瞬く間に溶けてしまう。
10月の下旬に尾瀬沼に入ったことがある。長蔵小屋はクローズしていたが、電話をしたら来ても良いという。放射冷却で翌朝一面の霜の大江湿原に遭遇できた。10月中旬以降の高気圧が張り出して好天が期待できる天気図の時は、地下水が流れ込む湿原に行くに限るようだ。しかしなかなか霜のクールさの表現が難しい。暖かい感じになりがちで苦労する。接写をするとまた美しい。
伯爵夫人の左手にある白樺、夫人の妹だろうか。一瞬であったがバックがまだ日が当たらないうちに日が当たる時間があった。黒いバックに美しく映えた。
日が上がってからも眼が離せない。刻々と光が変わる。
凍てついた森も強い太陽光で生き返る。まだ凍てつく水鏡に映す。
湯元温泉から見る山肌は岳樺(タケカンバ)が美しい。やがて紅葉が終わるとこのタケカンバの骨々(ほねほね)とみんなで呼んでいるがますます白く、強いコントラストを表現してくれる。
湯の湖畔の紅葉。湯元温泉は樹林に囲まれ楽しく散策できる。温泉の強い硫化硫黄の香りが漂う。
湯の湖を右岸でも左岸からでも湯滝まで歩くコースもおすすめだ。
龍頭の滝、5月のやしおツツジの季節もこの滝は良いが、紅葉の季節も素晴らしい。今年は例年より紅葉は遅いようだ。この絵を撮影するとき何故か強風が吹いた。風を写すのもまたスローシャッターの強味。
日光の滝は露出が難しい。滝の部分の白がとても強い。雪渓を取る時と同じようだ。

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